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Posts Tagged ‘プロダクトデザイン対象’


『デジタルアッサンブラージュでの映像音場照明空間』


   


     9月 10th, 2015  Posted 12:00 AM

PCモニターそして液晶TVのデザインを見ていて、
デザイナーとしてなんともしくりとしない事が連続していました。
それで、ペットボトル素材2000層での新素材を発見し、
この素材メーカーと鏡面でのキーボードを商品化しました。
しかし素材が高価なことや、
キーボード自体が中国産になって安物になりました。
そこで、デジタルサイネージ化を大手企業とともに、
医療機器メーカー研究所のショールームに展開して
やっと一つのヒントが生まれ、
さらに、コンテンツ映像を自宅から毎日の景観そのものを、
実像映写を玄関に考えました。
自分の映像は相当に蓄積もあります。
そうしたら、WiFiでのコンテンツ映像とさらにLED照明まで
連動が可能になりました。
デジタルサイネージという言葉があるわりには大した事がありません。
プロジェクションマッピングも、
マッピングそのものの進化をみてきただけに、
たとえば、金沢駅などや、大阪城など、東京駅も、
結局はライトアップ手法変化でした。
そうなると、自宅玄関をどこまでやれるかやりつくすことになりました。
これが出来る企業も今は当初から積み上げてきた一社のみです。
それ以外の売り込みも、私の知識蓄積には来ていませんでした。
ともかく、映像は映像、照明は照明、ロボティックスはロボティックスで、
これらの組み合わせが皆無でした。
何度も自分のMac内で使用画面づくりをして、
それはセンシングし、なおかつ時間軸での構成、
WiFi+IRも、ここまでが限界、それは海外メーカーどまり。
まして、国内メーカーでは、
やはりモニター機器と照明機器の組み合わせはありません。
さらに4K、8Kに映像は進化していますが、
その程度の液晶モニターは欠点が見つかり、
それ以上に照明機器、照明計画と音響+映像が組み合わさることでは
国内の現在企業は無理。これは欧米もそこまでは見えていません。
この判断から、デジタルサイネージ+マッピング+WiFi空間で、
映像+音場+音像+写像+射像までの空間デザインには、
新しい呼称が必要と判断しました。
「デジタルアッサンブラージュ」では、となりましたが、
アッサンブラージュは元来は美術の用語、
もっと深く掘り下げると彫刻用語でした。
それなら、現像でのセンサーでのパッシブ系とアクティブ系を
iPhoneアプリの基本に置いてみて、
ようやく、画面インターラクションに至りました。
ともかくこれからのプロダクトデザイン対象を
インターラクティブピクトグラムあり、
ここまでアプリケーション開発の目処がついてきたところです。
「デジタルアッサンブラージュ」は、
限りないほどのスマホコントロールに辿り着きました。


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『私の図鑑、サンヤツ広告されました!』


   


     7月 10th, 2014  Posted 12:25 AM

退官時に出版予定だった私の作品集=図鑑が新聞広告されました。
朝、いとこと夕方会う約束をして日本経済新聞の書籍CMを見たら、
アドラー心理学の書籍広告を見て、一瞬、私の名前?・・・!、エッ
新聞に広告が出ていました。出版社が取り上げてもらえたと思いました。
そうしたら、「今西錦司伝」と並んでいて嬉しくなって、
すぐに、FBのタイムラインに載せたら、これまた、なんと、金沢美大の
恩師二人からすぐに「いいね!」されました。
今西錦司先生は、京大の山岳部であり、霊長類の権威であり、
今ではやや否定的な意見もありますが、「101匹理論」を想い出しました。
今西錦司全集は、高校時代にはほとんど読破しているし、
なんといってもアルピニズムは、桑原武夫氏も京大山岳部ゆえ、
この二人を読みあさっていた気がします。
夕方、いとこにあったらこの話などするつもりです。
ともかく、書籍は、プロダクトデザイン対象として、
印刷技術・装本づくり、紙質、ホログラム表紙などは、美術書籍として、
この価格以上には出来ないけれどと商品化しました。
やはり高価な書籍ゆえに販売戦略としての広告になったのでしょう。
しかし、造本としてはデザインそのものの仕上がりを自負しています。
当初、「川崎和男全作品」でしたが、
私はまだ最後に今取り組んでいる作品もと考えて「図鑑」づくりでした。
この40年間のデザイン活動が「作品写真」になっていますが、
この作品写真の裏側には、相当のスケッチと数限り無い図面があります。
スケッチや図面だけではなく、プレゼンテーション、会議、説得技、
こうしたことを図鑑にしたいほどですが、デザイナーの本は販売困難です。
ミネルヴァ書房や周辺装本・印刷・書籍企画会社から、
少数のスタッフと、なんといってもワイフ企画で、
すべての作品はアイコン化されています。
願わくば、私のことは盟友松岡正剛氏はじめ、選りすぐった盟友たちが
玉稿を書いていただきました。
私はあらためて、この広告をしておきたいと思っています。
「日本文具大賞」表彰式では、
私の講評前に宣伝をして笑いをいただきました。
「売れるといいな〜」と心から念じています。


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