『デザインの名作で学んだことだが、モノはもはや消滅している』
11月 14th, 2014 Posted 12:00 AM
美大に入学後、私はタイプライターの学校に通いました。
しかし、そこは女性ばかりで、なんだかナンパしているとか言われ、
そんな気持ちなどあるわけがなく、一週間通えば、手法が分かり、
直ぐに辞めました。しかし、それは有効でした。
なぜなら、タイピング技能は当時のパンチングカード入力での
大型コンピューター入力では役立ちました。
大学時代に、この「バレンタイン」というタイプライターが、
まさしくインダストリアルデザインの名作として表れてきました。
私は、この記事を書き写すほどデザイン手法を学んだと思います。
なんといっても、タイプライターの出現は、女性が職業に就く、
最も大きな役割を果たすモノを創り上げたことでした。
したがって、それまでのタイプライターは万年筆だったという表現。
それに対してボールペンのような気楽さのタイプライターは
デザインが成しえたデザインの効果と効用そのものでした。
したがって、私は社会人になって買い求めた最初のモノでした。
このタイプライターで友人に手紙を書いていたことがあります。
今も私のコレクションになっているモノです。
しかし、まさにApple?が、テレビ画面のモニターと、入力装置の
タイプライターは、やがて時代を見送ってしまいました。
しかし、万年筆をボールペンとしたカジュアル的なモノ表現は、
私のデザイン活動では、基礎になったことは確かなことです。
このタイプライターの海外雑誌のCMは、幼児が海辺で砂遊び、
その傍らに、タイプライターが置かれて、バケットと呼ばれていた
ケースには砂が入っているという衝撃性は今も残っています。
モノの使用感を如何に容易にするために、カジュアル性を、
室内のデスク周りではなくて、砂遊びする海岸線と幼児という表現、
その中心にこのタイプライターがあったことは今も残っています。
私は、モノのフォーマル性とカジュアル性は、
このタイプライターデザインから学んだことは今でも大きいのですが
既にタイプライターの時代的な役割は終わっています。
では、果たして、ノートPCやPadが、
このデザインにはとても辿り付いていないと思っています。
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Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
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