9月 9th, 2012 Posted 12:00 AM
私がNew Yorkで個展を最初に開催したとき、
すでにMacintosh512Kを使ったと記憶しています。
そして、ソーホーの画廊からも、「日本的なモノ」をと要請されました。
そこで、「ORIGAMI」ソフトを創りました。
日本の折り紙を、プリントアウトすれば、
それが代表的な折り紙を点線や破線で
山折りとか谷折りができることを仕組みました。
そのソフトは、倉庫のどこかにあるのです。
スタッフがやっと見つけてくれました。(写真右上下)
ところで、折り紙起源説はいくつかあります。
当然、紙の発明が中国だったから、中国説がありますが、
ほとんどその形跡は歴史的に残っていません。
私は、絶対に平安時代から、日本独自のモノだと思っています。
以後、欧州でも、
スペインやフランスにもそれぞれの呼び名で「折り紙風」があります。
しかし、絶対に折り紙は、
日本独自の「正方形の紙」からの「遊び」の一つだと思っています。
なんとか、最初のソフトを探し出して紹介し直してみたいと思っています。
それは、もう一度、日本の創造・造形手法を再考する
大きなヒントがあると考えているからです。
最近は、
とうとう日本の家電業界に終焉の時期がきたと思わざるをえません。
この根本的な原因や、
これからの家電業界のあり方を「革新」しなければならないのです。
そこで、もう一度、
千代紙や折り紙に潜んでいる
日本の伝統的な造形を考え直してみたいのです。
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7月 24th, 2012 Posted 12:00 AM
名古屋から大阪に来るときに、
蔵書をどうしようかと迷いました。
恩師に相談したら、
「大学人でいる間は、選び直した書籍だけは持っていなさい」
ということで、雑誌の類は整理をして大阪に運び込みました。
しかし、すべてを地下に、
車一台と蔵書を壁にびっしりと格納することができました。
そして絶対に自宅内には必要な読んでいるだけの本にしましたが、
もはや、自宅内にも本があふれ出してきました。
「自炊」もできる限りしています。
車で外出すると、必ずガレージ内の本を眺めます。
そうしたら、光造形関連の本棚にこの三冊を見つけました。
米国でようやくCGにNatural Phenomenaがスタートしていました。
1987,8年頃だと思います。
Natural Phenomenaというのは、
火が燃えている、水が水しぶきや水滴、
夕焼けなどの動画作成手法のことです。
その時、私はプリンストン大学研究の「光造形歯車」の実物を見ました。
ショックでした。
私の予感は、これが必ず「立体=3D」になると思ったのです。
1990年には3D-CADと光造形システムが登場しました。
なんといっても、その時に「トポロジー」の代表例として、
「クラインボトル(無論・想像上の擬似形態)」を見つけました。
そして、これをやるなら相当高額な光造形システムが必要になるわけです。
そんな時に、名古屋市立大学に芸術工学部が新設されて、
私はその大学の新設委員となって、
1996年、大学人になりました。
名古屋市は、このシステムをそろえていただきました。
日本で最高の設備を使うことになり、
当時の3D-CADは4種類しかありませんでしたが、
それらを駆使して、私なりの「クラインボトル」が出来上がり、
New Yorkでの「Science & Design」を友人達がソーホーで企画発表、
そのまま、フィラデルフィア大学でプレゼンテーションとなったわけです。
トポロジー・形態論・空間論は一直線に
「人工臓器」につながっていきました。
結局、蔵書は増殖するばかりですが、
そろそろ整理の時期になったようです。
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