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「タブーにしたのは原子力技術の無知能さ」


   


     5月 22nd, 2011  Posted 12:00 AM

今、原子力テーマはタブーです。
私は、自然エネルギーを代替エネルギーにするために、
原子力技術はその根本にするべきだと考えています。
ただし、この根本は現在までの原子力系譜そのものを、
断絶させた発想へ転換するべきだと断言しておきます。
したがって、以下の思考を引用し比喩し、
そして言い換えてデザイン思考の下敷きにしてきました。
私はロボット評論をヒントにしています。
それを引用し比喩し言い換えます。
その評論は、J.ボードリアール著作、
「物の体系」です。
次のように引用します。

 ■「もしも原子力が、
その原材であるウランあるいはプルトニウムが、
全く密閉され放射能発生を制御自在なシステムであり、
どのような攻撃からも防御でき、
被曝不能状態であるなら、
そのシステムのエネルギー供給は完全に確約される」。

これは形態論=実装構造論的な言い換えです。
さらに、身体論=機能効用論的には、

 ■「もしも原子力が、
その人工的なシステムとして自然との関係を、
何世代にわたっても安心できる実働システムなら、
私たちは無自覚に信頼をすることになるだろう」。

おそらく、原子力学者はもちろんのこと、
ロボット学者もこの著作は知らないのでしょう。
だからロボット開発にも、原子力開発においても、
まったく無知、強調すれば無知能だったのです。
ナガサキ・ヒロシマを原子力へのトラウマだった私たち、
だから虚偽をつくして「安全神話」化し、
フクシマで決定的に信頼感を失わせた原子力関係者に、
ロボットと人間の共生を熟慮した思考無知さが、
原子力と人間との共生をも打ち壊すような
原子力をタブー化させたものと私は結論づけています。


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