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『資本主義からの逃走』
 「色彩知識はトロントで消去、そしてbit色彩を知る・04」


   


     1月 22nd, 2010  Posted 1:00 AM

Natural Phenomena
ALIAS本社は、私を受け入れてくれました。
二夏にわたって、トロントに出かけました。
そこでCGソフトのトレーニングを受けました。
その頃、夕焼け、燃えている火や、蛇口からの水を
「Natural Phenomena」という表現研究を傍らで、
Videoや写真でプログラムしているのを見ていました。
今では、火も水も、その勢いまでがCGですが、
当時の研究はチームが大変な緊張感で進行してました。
私は一通りの説明、講義をトロント大出身の新人が、
朝から夕方まで、昼食も一緒になって取り組みました。
「dolly 」という言葉が常に出てきて、意味不明!
dolly

すぐにトロント市内の書店で英英辞書を買いました。
dolly=お人形?なんだ?わからん。
結局分かったふりをしていました。
もう今日で終わりという時に、質問をしました。
「ところで、dollyって何?」
「Oh My God!」でした。
今日までのこと分かっていたのかということでしょう。
dollyとは、画面の中でのカメラの位置を変えること。
それで、すべての謎が解けました。
しかし、それ以上に私の中で、「色彩論」の知識は、
ことごとく破壊されつくされました。
CGでは「色」は「光」そのものの要素と要因で、
プログラム単位を表せば、「質感」、
すなわちMappingの基本を教わったのです。
「透過」・「反射」・「凹凸」・「不透明」・「硬軟」・「吸収」
この六つにパラメーターを与えれば、
ガラス・大理石・木材・絨毯・プラスチックなどが
表現できたのです。
当時はRGBに頼る以前の手続きでした。
そして、そのCGに動きを与えるのに、
24コマをイメージしたパラメータの設定でした。
今ではそうした「手続き」が、
ソフトにパレット化されてツールを選ぶだけです。
トロントのALIAS本社で私が結構知り尽くしていた
「色彩論・色彩学知識」は完全に消去されたのです。
色彩論・色彩学知識の完全消去


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『資本主義からの逃走』
 *ひととき・韓国だより*


   


     10月 20th, 2009  Posted 9:55 AM

今、このブログをソウルにて書いています。
国際デザインリサーチ学会にて、
キーノートスピーチをします。
タイトルは、
「先端的インクルーシブデザインによるBOP」です。
アブストラクトでは、
すでに、「資本主義は終焉した」ということから
BOP=Bottom of the Pyramidへの
デザインを語ります。

091020iasdr2009

そして、韓国に入ってから、
プレゼンテーションの画面づくりに入っています。
私は、講演や講義の前夜に
準備画面を作成するのが習慣になってしまいました。
私は、常に2画面を使います。
それも必ず、16:9サイズにします。
ところが残念なことに、
世界中が未だに4:3のスクリーンなので困ります。
それでも「わがまま」を講演の場合には、
16:9画面それも2画面のスクリーンを
用意していただくことを条件にしています。
メイン画面は私自身が作成しますが、
サブ画面はスタッフが
メインの画面にシンクロさせて作成します。
最大は、正面に2画面で左右や天井などで6画面、
しかも、PinP機材や音響システムも持ち込みます。
私のwebsiteで、講演スタイルをご確認してください。
この韓国での国際学会も
16:9で2画面と音響システムを駆使するつもりです。
音楽は、ここ当分は、
マイケルジャクソンの曲を使用するので、
JASRACに許諾許可は申請してありますが、
「学会使用の場合」は著作権は除外対象です。
帰国したらまたいくつかの講演が待っています。
私は、デザイナーの表現形式に、
「講演」という形式があり、
その「内容の形式」もデザインすべきだと考えています。
さらに、「講演のデザイン」として、
ムービーや、音響、画面サイズ、PinPなどで
そのデザインを創出すべきだと言い続けています。


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