kazuo kawasaki's official blog



Kazuo Kawasaki Official News


Posted : 10月 8th, 2010  8:34 PM

越前打刃物展・関連講演
「伝統工芸産地のこれから」
■ 日 時 :10月16日(土)13:30-15:00【無料】
■ 会 場 :越前市福祉健康センター 多目的ホール
■ お問合せ:越前市文化課  Tel:0778-22-7459
■ 越前打刃物展 :槌の響

川崎がデザインしたタケフナイフビレッジのナイフから
デザインの導入による地域活性化について講演を行います。

Posted : 10月 8th, 2010  9:30 AM

10月8日 先負(辛卯)

私は自分が天職として選んだ
デザイナーという職業に就けて
これほどの幸運はなかったと思う。

それは、
デザイナーは自らの「姿勢」を、
すなわち社会とどう対称しているかを
いつも自分に
問いかけていなければならないからだ。

『デザインの極道論』姿勢

Posted : 10月 8th, 2010  2:29 AM

音響空間から情報空間へ
「空間」という言葉が包含している内容に近づきたい。
多分、デザインという言葉と同値で「空間」を
私は生涯携えていく生き方を選んでいるのでしょう。
私が「空間」を最初に意識したのは、「音響空間」からでした。
美大時代に主任教授から、
「川崎、結局お前は何をデザインしたいんだ?」と聞かれました。
ともかく、当時は、「見えないかたち」をデザインすることがあるのだろうか?
クラスメートの大半は、カーデザインや住宅産業をめざしていました。
そして、家電や精密機器は、当然ながら代表的な就職先だったのですが、
車と工業用住宅に人気が集中していました。
私には、音楽と光、つまり音響機器と照明器具がなんとなく浮かんでいました。
結局は、音楽と照明を組み合わせるそんな「空間」デザインでした。
ようやく、「環境」という空間意識にデザインが組み込まれようというような動きがあったのです。
私を虜にしていたのは、クセナキスという建築からコンピューター音楽、
レーザー光線での今で言うインスタレーションでした。 1970~1975年頃でした。
ともかく、主任教授は、「東芝へ行け」という命令一言でした。
それが、結局はCG=Computer Graphicsの世界にまでやがて拡大していくのです。
「音響空間」=音場と音像、
そして音響生理学を東芝の総合研究所で故・K医学博士の所長にたたき込まれたのです。
「空間・形態・形体・多様体・次元」に出会っていくために、
私が、学ばなければならなかったコト、その言葉に出逢います。
「投影・反射・透過・屈折・吸収・回析」でした。
おそらく、これらは今ではパソコン上でのアプリケーションで十分に、
パラメーター的な操作も全くいらなくなりました。
しかし、私はカナダ・トロントでこうした言葉とともに、「空間」を意識することになるのです。
現在、「情報空間」を探っています。
来週の講義は、Media IntegrationからMedia Allianceで「アンビエント・アフェレーシス」です。

Posted : 10月 7th, 2010  8:13 PM

10月7日 先勝(庚寅)

姿勢
毅然とした勢いこそ美しい

『デザインの極道論』姿勢

Posted : 10月 7th, 2010  10:35 AM

10月7日

かつて
BOSS(川崎和男, kazuo kawasaki)
東芝から独立直後に手がけたクライアント、
ナガオカのレコード針。

最近出張で寄った家電量販店で、
BOSSが30年前にデザインしたモノが
現在も売られているのを発見しました。


NAGAOKA STEREO CARTRIDGE MP-100


NAGAOKA STEREO CARTRIDGE MP-200H


立方体のパッケージ


パッケージを開けたところ


左側のカートリッジのイラストは、
ロットリング(製図用のペン)で
BOSS自身が描いたもの、だそうです。

Posted : 10月 7th, 2010  12:00 AM

幾何に向かうデザイン
問題解決を私は「幾何」という言葉を使います。
これは幾何学そのものとは距離感をおいての言葉です。
幾何学という数学論理に閉ざされつつ、
さらに数学論理から解放されることをめざす言葉運用です。
それは幾何学の原意である「幾何=いかばくの、どのような」という意味をを抽出し、
その言葉での学理としてのかたち=容を求めたいからです。
もう一度、プラトンに戻れば「神は幾何学を業となし給う」というテーゼに回帰するのです。
正直、プラトンが本当にこのテーゼを言ったのかどうかはわかりませんが、
学を教わらず学ばずにして論の中には入るべからず、ということは充分に理解できます。
デザイン学
さて、私はデザインは問題解決の一つの手法だと明言しています。
問題解決の手法=実務学です。
「学」となれは、それは「教わることで学ぶ」という相互性があります。
つまり、教わる「学」となっている、学ぶべき「論」がある学理だということです。
少なからず「デザイン学」は、他の様々な学理の歴史時間はもっていませんが、
短絡的に言えば、バウハウスをシンボルとした学校という場に、
学理がそのまま教科書としても存在していました。
ところが、デザインが応用美術であり、産業支援の実務技法という一般知によって、
「デザイン学」が学術論理であるという公認は、
はなはだ希薄な印象に放置されているということも認めざるをえません。
よって、デザインを言葉の道筋として語られることが手法論理=実務学であるがゆえに、
手法技法や技能としての学理という理解を拒否する、さらに私は批判的に言うならば、
古典的な「時代遅れな学術論者たち」からは多大な誤解とその誇張的な喧伝が残存しています。
こうしたことに荷担している論者たちこそ、実は、「学問」と「論理」、
少なからず「学」と「論」のあらたな統合性や誘導性という学理の学際性を破壊している、
そうしたセンス無き談合集団者であることを露呈しているのです。
デザイン論
明らかに「デザイン論」の論議が、デザイン技法を拡張しさらに、
「問題が何か」という、学理=幾何によって、
さらなる「デザイン学」の進歩による拡充が不可欠になってきていることを
あらためて強調しておきたいと考えます。「デザイン理論」にむかわなければなりません。
デザインを「学而時習之」(論語)とデザインを「論篤是与」(論語)によって、
「論道経邦」(書経)が、
現代、デザインが学と論をつないでいることを明快に評していることを提言しておきます。

Posted : 10月 6th, 2010  11:50 PM

10月6日

昨日行った
名古屋工業大学にて特別講義
当日の様子の写真を
伊藤孝紀先生よりいただきました。


おかげさまで教室がいっぱいです


学生の方から社会人の方まで


最後に記念撮影

伊藤先生のブログでも
ご紹介をいただいております。
ありがとうございました。

Posted : 10月 6th, 2010  10:00 AM

10月6日 赤口(己丑)

語源辞典として愛用しているのは、
二人の学者、白川静氏と藤堂明保氏の
手になるものを対照的に参考にしている。

『デザインは言語道断』際限

Posted : 10月 6th, 2010  12:14 AM

何が←→問題か
問題解決での「答」、その分類をまとめてきました。
その分類によって、答・解答にどんな本質という問題です。
さらなる問題は、
「何が問題か?」と「問題が何か?」、この往来性です。
そして、この往来性には順序があります。

     ■1.何が?
     ■2.問題か?
     ■3.何が問題か?
     ■4.問題は何か?

この順序を入れ替えてみてください。
問題が←→何か
いわゆる問いただすことの道筋に、解答としての言葉・記号・形態・形式など
その整理や配置が混乱するはずです。
何が、ということ・対・問題が、ということは、
問題とは、「幾ばくのことか?」です。
学・論・幾何
それはある種乱暴に断言すれば、「幾何」です。
つまり、問題を突き詰めていくことは幾何学or幾何論なのかをあらためて再問題とすることです。
結局は、「学」と「論」を「幾何」とすることに他なりません。
幾何学から「学」というのは、教わればまず「回答」という解答があるはずです。
幾何論から「論」というのは、言葉の道筋、論理が明確になることです。
プラトンが「幾何学を知らずして、この門より入ることを禁ず」というのは、
課題を教わってその答え方である回答をまず知ってのみ、
本来の、「何が問題か?」を、論じることで、問題解決としての「回答」にたどりつきます。
これこそが「学問」ゆえに教わり学びます。
すなわち「学そのものを問いただす」その存在になれる、ということになるわけです。
「学」と「論」の幾ばくか?=「何が問題か?」、
幾何=いくばくなのだろうを問いただせば、
最終的に「問題は何か?」にたどり着くということです。

Posted : 10月 5th, 2010  9:49 PM

10月5日

名古屋ラシック MASUNAGA1905
にて本人用の眼鏡を作りに訪れた
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)
店長の鈴間さんに、
職人技で調整してもらいます。


店長の鈴間さんとBOSS(川崎和男KazuoKAWASAKI)


今回は、今まで先延ばしにしていた
遠近両用レンズをセレクト!


BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)
着用新作眼鏡、チェックください。

10月より直営店限定色も登場とのことです。