公共ネットワーク機構 シンボルマーク・デザイン意図
●「公共ネットワーク機構」である日本文の頭文字「K」を象徴とした造形言語とする。
アルファベット「K」は、11番目の文字であり、発音記号的には8番目の子音文字である。
発音としては無声軟口蓋破裂音として存在し、象形文字として、このKという形態には、手の平=掌(kaph)から、
「杯」・「溜め池」という具合に手の平を意味している。
だから手術=chirurgieや手相占い=chiromancieなど、
ギリシア文字「手」=chiroの系譜がある。この「手」は公共がさしのべる「手」である。
さらに遡及すれば、Kはシュメール語「山」=Kur から、
仏語(角・堅さのイメージ)・ラテン語(革)まで拡大した意味を有している。
ヒエログラフ的には、砂丘や籠を象形し、結果、「大地・力・強さ」という意味にまで集約された意味が確認。
アルファベット「K」は、意味の拡張よりむしろ「手」ゆえの強さや力が、集約されている。
よって本賞の認定団体は「大地的な雄大さをシンボル化」=大地的な支援機構であることを明白にしている。
● さらに、アルファベット「K」には、「ヘルメスの杖」と呼ばれているシンボルを加飾し配置する。
このシンボルの持っている意味は古代歴史的にも国際的であり、語源的にはギリシア語「Kerykeion」=伝令官の原義がある。
蛇が纏わり付き、天使の羽や男根的なイメージは、シンボルとしての意味を伝統として継承されてきた。
それはメルクリウスの持ち物としての杖であり、美の女神・豊穣や、
平和・休戦から勤勉や雄弁など、天体的には水星の天使といわれるラファエロから、治癒力・道徳的な正当性・善行など、
人間の倫理的な自覚力までを表していることから「危機状況への安全と安心」を意図することになるであろう。
つまり、この「ヘルメスの杖」は、倫理性や正義感、治癒力、治安性まで、古代的なイコン性からも十分にシンボル化可能で有り、
このシンボルをマークとして使用することで、
国際的な伝統的象徴性まで意図できるものと確信する。
「ヘルメスの杖」が本賞の基本的な造形言語体系を象徴的な機能として表現するものとなる。