kazuo kawasaki's official blog



Kazuo Kawasaki Official News


Posted : 10月 8th, 2010  8:42 PM

ドリームデザイナー・川崎和男展 お話会
メガネ、人工心臓、そして平和運動まで
■ 日 時 :10月17日(日)14:00-15:00【無料】
■ 会 場 :福井県立こども歴史文化館 2階 交流ひろば
■ 対 象 :小学生以上(大人の方も参加可能です)
■ 申込み :事前電話申込み必要 Tel : 0776-21-1500
■ 詳 細 :紹介ページ

子供にも分かりやすいデザインについてのお話会です。
大人の方にも聞き応え満点です。

Posted : 10月 8th, 2010  8:34 PM

越前打刃物展・関連講演
「伝統工芸産地のこれから」
■ 日 時 :10月16日(土)13:30-15:00【無料】
■ 会 場 :越前市福祉健康センター 多目的ホール
■ お問合せ:越前市文化課  Tel:0778-22-7459
■ 越前打刃物展 :槌の響

川崎がデザインしたタケフナイフビレッジのナイフから
デザインの導入による地域活性化について講演を行います。

Posted : 10月 8th, 2010  9:30 AM

10月8日 先負(辛卯)

私は自分が天職として選んだ
デザイナーという職業に就けて
これほどの幸運はなかったと思う。

それは、
デザイナーは自らの「姿勢」を、
すなわち社会とどう対称しているかを
いつも自分に
問いかけていなければならないからだ。

『デザインの極道論』姿勢

Posted : 10月 8th, 2010  2:29 AM

音響空間から情報空間へ
「空間」という言葉が包含している内容に近づきたい。
多分、デザインという言葉と同値で「空間」を
私は生涯携えていく生き方を選んでいるのでしょう。
私が「空間」を最初に意識したのは、「音響空間」からでした。
美大時代に主任教授から、
「川崎、結局お前は何をデザインしたいんだ?」と聞かれました。
ともかく、当時は、「見えないかたち」をデザインすることがあるのだろうか?
クラスメートの大半は、カーデザインや住宅産業をめざしていました。
そして、家電や精密機器は、当然ながら代表的な就職先だったのですが、
車と工業用住宅に人気が集中していました。
私には、音楽と光、つまり音響機器と照明器具がなんとなく浮かんでいました。
結局は、音楽と照明を組み合わせるそんな「空間」デザインでした。
ようやく、「環境」という空間意識にデザインが組み込まれようというような動きがあったのです。
私を虜にしていたのは、クセナキスという建築からコンピューター音楽、
レーザー光線での今で言うインスタレーションでした。 1970~1975年頃でした。
ともかく、主任教授は、「東芝へ行け」という命令一言でした。
それが、結局はCG=Computer Graphicsの世界にまでやがて拡大していくのです。
「音響空間」=音場と音像、
そして音響生理学を東芝の総合研究所で故・K医学博士の所長にたたき込まれたのです。
「空間・形態・形体・多様体・次元」に出会っていくために、
私が、学ばなければならなかったコト、その言葉に出逢います。
「投影・反射・透過・屈折・吸収・回析」でした。
おそらく、これらは今ではパソコン上でのアプリケーションで十分に、
パラメーター的な操作も全くいらなくなりました。
しかし、私はカナダ・トロントでこうした言葉とともに、「空間」を意識することになるのです。
現在、「情報空間」を探っています。
来週の講義は、Media IntegrationからMedia Allianceで「アンビエント・アフェレーシス」です。